マニュアルは便利だ。
新人でも
同じ作業ができる。
ミスも減る。
効率も上がる。
これは事実だ。
だがマニュアルには
もう一つの側面がある。
それは
思考を止める力だ。
人は
マニュアルを読むと安心する。
なぜか。
考えなくていいからだ。
書いてある通りにやれば
間違いではない。
責任も取らなくていい。
だから
人はマニュアルを好む。
しかしここに
小さな問題がある。
世界は
マニュアル通りには動かない。
むしろ
例外の方が多い。
マニュアルは
平均の世界を想定している。
しかし現実は
例外の世界だ。
だから本当に必要なのは
マニュアルではなく
判断力だ。
だがマニュアルが増えるほど
判断する機会は減る。
そしてある日
社会は気づく。
マニュアルはあるのに
判断できる人がいない。
これは
とても静かな崩壊だ。

